帰化の要件 素行要件

帰化の要件の一つとして国籍法は「素行が善良であること」という要件を定めています。素行が善良であるとは、簡単に言えば、悪いことをしない真面目で誠実な人とう意味です。抽象的な表現ですが、具体的には、刑事事件の前科前歴がないか、納税義務を果たしているか、年金等を払っているか、交通違反をしていないか等々の場面で問題となります。

まず、刑事事件で前科がないかということが問題となりますが、通常、刑事事件で罰金や懲役刑等の前科が付いた場合には退去強制事由に該当するか、更新ができなくて日本にいることができなくなるのですが、退去強制事由に該当したが在留特別許可で日本での滞在が認められている方や、退去強制事由に該当しない前科であり更新も認められてきたとう方が問題となります。帰化の場合にはより厳しく審査されますので、当然ですが、犯罪を起こさないことが重要です。殺人や強盗等の重犯罪だけでなく、ケンカ、飲酒運転、万引き等も犯罪ですので、帰化を目指している方は普段から襟を正して生活する必要があります。万が一犯罪行為を犯してしまった場合には、弁護士に相談して前科が付かない方法があるか模索する必要があります。軽いケンカ程度であれば、被害者と示談することで不起訴になり、前科が付かない可能性もあります。

 次に納税義務を果たしているか否かですが、当然ですが、確定申告で収入を不正に低くしたり、経費を不正に多く計上している場合も脱税ですので、修正申告して正しい納税を心がけてください。悪質な脱税の場合には告発されて刑事事件になることもあるので注意が必要です。時々問題となるのが住民税です給料から天引きされている場合は問題ありませんが、役所から通知がきて納税する普通徴収の場合には、住民税が未納の方がいます。住民税を払っていない場合も当然ですが納税義務を果たしていませんので、素行不良となります。扶養から外さなければいけないのに外していない場合もありますので注意してください。万が一間違っていた場合には修正申告しましょう。

交通違反については、基本的には過去5年間の違反歴を調査されます。過去5年間で軽微な違反5回以内であれば、問題はないと思われます。ここで注意が必要なのは、飲酒運転等の悪質な違反で、いわゆる赤切符を切られた場合です。この場合、勘違いしている方がいますが、赤切符によって課されるのは罰金であり、前科になりますので注意が必要です。軽微な違反の青切符の際に支払うのは、反則金であり前科とはなりません。赤切符の際に支払うのは、簡易裁判所の略式裁判を経て支払う略式罰金となります。

年金についてですが、現在一定の中長期滞在外国人は、年金に加入する義務があります。年金は権利でもあり義務でもあるということです。自分はもらわないから関係ないという方がいらっしゃいますが間違いです。支払う義務があります。まったく支払っていない場合には、とりあえず直近1年分を支払って、その領収書を提出しましょう。

 

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